文学

文学 · 15日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 端居して海の見ゆるをよろこびぬ老父母(おや)ます家に帰りたる朝                    橋本春生 久々に帰郷して一夜明けた朝でしょうか・・・・・。 子供のころから見慣れている海を、縁側に出て見ていると、親元にいることのできる、つかの間の喜びが、限りなく尊いものに思えてくる・・・・・。
文学 · 14日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 吾を待ち待ち給い得て言(こと)に出でず吾も言(こと)触れずかくて今日暮れぬ                          橋本春生 待ち続けて再会できた今は、父母も吾も、ことさら言葉に出さずとも、また、言葉に出せば、なおさら別れがつらくなるから、今を喜ぼう・・・・・。
文学 · 13日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 玄海の黒潮の上に今をいて広きかも蒼きかも大わたの原               橋本春生 玄界灘の黒潮に舟をこぎだしているのでしょうか・・・・・。 その広く蒼き大海原に・・・・・。
文学 · 12日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 和(やわ)らかき南の風のよき風に親子語らう縁あたたかく                 橋本春生 久々に帰郷しての、年老いた両親との語らいは尽きるところがありません・・・・・。 南の風さえ、温かく迎えてくれているのです・・・・・幸せであるように。
文学 · 11日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 久にしてつのる親子が物語り今宵海の音の近うきこゆる              橋本春生 久々に帰郷しての親子の語らい・・・・・。 話は尽きません。 今度いつまた会えるのか・・・・・。
文学 · 10日 3月 2024
拙歌を一首 剪定のなされていちょう貧相になるも萌黄の若葉の芽吹く                藤本楠庭
文学 · 09日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 歯ともしき父と母との物語りかたみに聴きて夜を更かしたり                橋本春生 父母のなれそめの物語でしょうか・・・・・。 年老いたご両親との大切な時間・・・・・。 限りなく幸せな時間でしたでしょう・・・・・。
文学 · 08日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 我に賜(た)ぶと小さき蜜柑をむきたまう老母(はは)の手の皺にまなこそむけつ                         橋本春生 久しぶりに帰ってきた息子に、小さな蜜柑をむいてやる母君。 その手の皺に、すべてが籠っている・・・・・。
文学 · 07日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 筍のよく生え出でし裏山を見すると老父(ちち)は先に出でたたす                   橋本春生 筍の良く取れそうな裏山を、老いたる御父上は見せたいんでしょうね・・・・・暫くぶりに帰ってきた息子に・・・・・。
文学 · 06日 3月 2024
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞) 蓼なびく里川渡り老松の梢(うれ)見ゆるにぞいや急がるる                 橋本春生 蓼(たで)がなびいている懐かしい故郷の川を渡り、馴染の老木の松が見えてくれば、いやがうえにも心が逸る・・・・・。

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